日本人はタンパク質不足!?

戦後、私たち日本人の食生活は劇的に変わり、たんぱく質の摂取量は増え続けていました。

ところが、近年になって過度のダイエットや偏食傾向の影響で、たんぱく質の摂取量は激減!今や1950年代と同じくらいまで落ち込み、摂取するべきたんぱく質の量が摂れていない人も増えています。

上のグラフのとおり、1日あたりのタンパク質摂取量が、1950年と同水準まで落ち込んでしまっているのです。

1950年は戦後5年目であるため、現代人のタンパク質摂取量は「戦後と同水準」といえます。さらにピーク時と比較しても減少しています。ピーク時は1995年で1日あたり81.5gという摂取量でした。しかし、2016年には1日あたり75.3gと、約8%減少してしまっています。

日本人の体格の変化とたんぱく質

近年、20代~30代の日本人女性には“やせ型志向”の人が増えています。

痩せるために極端なダイエットを行うと、たんぱく質などの必要な栄養素の不足を招いてしまいます。その結果、貧血など健康に影響を及ぼすことも。

一方、男性は女性とは対照的に30代以上で肥満の割合が年々増加しています。

食事からのエネルギー摂取量は減少傾向にあるにも関わらず肥満が増加していることから、運動不足などにより消費エネルギーが減少したことによって、相対的にカロリーオーバーになっていることが原因となっている可能性が考えられます。

また、たんぱく質の摂取不足により筋肉量が減少し、基礎代謝量が低下した結果、肥満が増えた可能性も否定できません。

これら以外にも、たんぱく質摂取量の減少は子どもや高齢者の体力低下にも関係していると考えられます。

つまり、たんぱく質摂取不足はあらゆる世代にとって重要な健康問題なのです。

エネルギー収支のバランスを大切に

体重や体格の変化には、食事によるエネルギー摂取量と、運動や基礎代謝などによるエネルギー消費量のバランスが大きく関わっています。

エネルギー摂取量がエネルギー消費量を上回ると体重が増加して肥満につながり、その逆の場合、体重が減少してやせにつながります。

エネルギー消費量の割合の大部分を占める基礎代謝には、筋肉が重要な役割を果たしています。

その筋肉のもととなるのがたんぱく質であり、普段からたんぱく質摂取不足にならないための食事を意識することが大切です。

健康的な体を保つために